解体工事業とは

解体工事業とは、ネクロマンサーである。

そもそも”解体”とは

解体なんですよね。破壊でも打ちこわしでもなく、解体なんです。

破壊っていうのはこう、とりあえずぶっ壊しちゃえ☆みたいな何の計画もなくどっかんどっかんやっちゃうようなイメージ。

解体ってのは結局どっかんどっかんやるんだけど、それなりに全体的な計画があって、

じゃあこういう流れでやっていこうね、ってなって、

それでようやく始める。

ま、実際に施工する奴はバカだからそんな計画ガン無視だし仮に見たり見せたりしても20分後には忘れてるんだが。

解体する”理由”

そもそもなんで解体すんのって話だけど

俺がいるのは東京だったりして都会なわけだな？

東京と言っても都会な地域と都会じゃない地域が存在していて、1時間も移動すれば皆様が想像するようなコンクリートジャングルだとか空が四角いだとか欲望渦巻く不夜城だとか牛丼を体に塗りたくって体力を回復する元ヤクザがいたりとかそんなところと住所の最初が一緒の「東京都」でいいのかマジでこれみたいなド田舎がある。

ちょっと話はずれたようでずれてないんだが、

（特に都会を）解体する理由ってのが、

「そこに新しい建物を建てるから」なワケ。

まあ使ってない建物をそのままにしておくと固定資産税が発生するからとか純粋な老朽化とかほかにもいろいろあるにはあるんだが

メインはやはり土地の開発、再利用なわけだ。

建物じゃねえの。結局要るのって土地なの。

Q.土地の開発？じゃあその東京でもド田舎に建てれば？

まあわかりますよね、人が来ないんですよ。

だから、

・人が集まるような場所で

・採算が取れると判断したから

・今ある建物（の土地の所有者を言いくるめ開発者/事業主が買い取ったりなんだりして）を解体して

・新しい計画に沿った建物を建てる

東京での解体工事というのは上記がメインだと思ってくれていいかもしれない。

イレギュラーを挙げればいくらでも出てくるから。

街中で建物を解体してるなら「ほえ～なんか新しいの建つんスね～」って思っておけばいいかな。

ネクロマンサー的な

というわけで理由は様々あれど、じゃあその土地に事業計画が発生しました、と。

そこにある建物はぶっちゃけ邪魔なんすね。

邪魔な理由は

・そこの住居地一角数世帯あるところを買い取ったけど家が邪魔

・建物が古くて崩れそうだから新しい建物にしてついでになんかそれっぽく金取れるようなもんにしたい

・金が無くてそこを手放したから別のこうアレをアレしたい

…みたいな、計画が発生した時点でそこの土地にある建物は死にます。

その死体を処理してキレイな建物とかスライムとかなんたらの勇者とか悪い令嬢とか無能力と見せかけて最強能力持ちとかに転生させるんです。

あれ？どっちかっていうとネクロマンサーは解体工事屋じゃなく土地開発者なのでは……？

…訂正しましょう。

解体工事業とは、ネクロマンサーが使うトカゲの干物とかそういう術を展開するための媒体である。