近隣
近隣とは、様々な思惑により現場に来場する人たちのこと。
それなりに何か書くけど、だいたいの人は我慢してくれる(もしくは一度話をして工事に関する説明をすれば落ち着いてくれる)ため、そうじゃなさそうなパターンを書いていってみよう。
何かをしてほしい人
「これ、捨てたいんだけど・・・」とか、「ここにあったアレ、欲しいんだけど・・・」みたいなのは、(本来ダメなんだけど)普通にご要望にお応えする。
欲しい、っていうものは結局こちらからすると廃棄物なのであげても別にいいしむしろそれで印象が良くなるのであれば全然あり。(本来ダメってのは前提だけど)
捨てたいんだけど、と言われたものは工事が始まってすぐならどうにでも処理できる。(本来ダメってのは前提だけど)
なので、そういうもちかけをするなら工事に着工してすぐに言ってほしい。
何かが欲しいひと
「うるさーい!」とか「ゆれるー!」とか「水が漏れ始めた!」とかそういう感じの人は、お金かな?って思ってしまう。
実際うるさいし実際揺れる、実際何かの拍子に配管がおかしくなったりすることもある。
一度ご訪問して謝罪だのなんだのをすると落ち着く人もいれば、継続して何かを言ってくる人もいる。
継続して何か言ってくるパターンとしては
・お金が欲しいけど交渉が下手な人(多分真面目な人なんだろうなあ)
・元から何かおかしいところを直してほしい人(懐を傷めずなおしたい)
・いやがらせ(目には目を、な人。3700年生まれるのが遅かったね)
ちなみに水漏れが始まった(雨漏り、トイレの配管等)っていうのは基本対応しない。
そこだけじゃなく、まわりの住宅とか事務所とか、全部そうなってないとおかしいので。(っていう理屈)
何かが欲しいひと(上級編)
「いや、そちらも仕事ですし、このような状況になるのもわかるんです。でもねえ、これはさすがに……弁護士たてて係争するのもお互いのためじゃないでしょうし……どうにかなりませんかねえ」
このパターンは身構える。
”分かってる”。
こうなると継続して柔らかい物腰で、相手からはお金が欲しい、とかそういう具体案を持ち出さずずーっと継続して言ってくる。
心理戦に持ち込むパターン。
解体するということはほとんどの場合そのあと「建物をたてる」ということになるので、新築の近隣対応業者と連携して対応する。
だいたい金が渡る。
ほんとに何か壊れちゃったパターン
明らかな工事によるものと判断できる案件は、責任をもって壊れる前と同等の状態にします。
工事保険もあるし、補修できる業者も知っているし、補修前後で状態を見てもらい、納得いただけるまで対応します。この度は大変申し訳ございませんでした。
やべーやつ(雑魚編)
「てめえこの野郎!!毎日毎日なんなんだよ!!!」
こちらのセリフです。
「迷惑料よこせ!!」
恐喝です。
「健康被害訴えて工事止めてやるからな!!!」
その健康被害が工事に起因することの証明、工事前からの基礎疾患、お医者様からの診断書、そこから弁護士などへ相談し、訴訟の段取りがつく頃、工事現場どうなってるでしょうね?
話にならん。最初のお城か町から出て一番最初に出くわす敵。武器や防具は装備しないと意味がないんですよ?やくそうとか回復薬買いましたか?
ただ、これをそのまま伝えるわけにもいかないため、これも結局新築の業者とも話を共有する。
解体工事だけならうちの会社だけでおさまるけど、そのあとがあるからね。そのあとの工事を進めにくくするのは本意ではない。
やべーやつ(ボス編)
「この土地にマンション立ててほしくないんですよ。解体工事なら景観良くなるんですけど。マンション立てたり、ビルはここには合わないんですよ。」
…そう言った人(個人、近隣住民全体を取りまとめたわけではない)が、マンションを建てる計画の土地を、土地の所有者から買い取った。
都内のそこそこ高級なところの土地。
金額にして数十億。
こうなるともう土地開発者(デベロッパー)も手出しできなくなる。
近隣の人が、ほんとに嫌ならこういうことになる。
こわ。
エレベーターの落下事故
先日エレベーターの落下事故があり、作業員死亡とかそういうニュースが流れたんですけど
あれを掘り下げていって、実際何が起こっていたんだろうか。
…というのを、ちょっとかみ砕いて説明をしてみますか。
って言っても推測だけど。
ちなみに自分の所属会社の事故ではないです。
自分の会社の事故だったらそもそも記事にできません
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