謎の日記

分かりそうで全く分からない解体工事の裏側、見せちゃったり見せなかったりします。

解体工事の流れ

 

 

解体工事を進めていく流れは

 

・建物の内装を解体する

・必要な場合は道路を工事用にやりかえ

石綿含有建材があれば除去する

・建物本体を解体する

 

…というような流れになる。

かなーーーーーりおおざっぱだけど。

 

内装解体

内装ってのは、まあ建物の中にある壁、天井、その仕切りを作っている材料、木材、据え付けてあるなんやかんや。それを解体する。

 

googleか何かで内装解体 っていう画像で検索すればどんな感じかってのはわかると思うが写真のようにそんなキレイにバラすわけがない。

 

まあ、内装解体だけで終わらせて、また内装をやり替えるみたいな「改修工事」ならキレイにやると思うけど。

 

ちなみに木材は国の方針で「再利用化を積極的にするように」とお達しが出ている建築資材になるので、他のもの(プラスチックとかそういうほかの材質)とは分別して、極力廃木材の再利用施設に搬出する。

 

まあ、その廃木材もだいたい細かくされて燃料になるんだが。再利用とは

 

工事用に道路をやり替える

 

だいたい歩道とかなんだけど。歩道ってのはやっぱり車道よりも弱く作られている。何もしないまま、重い車がいっぱい出入りするとおかしくなるわけだな。

 

これもグーグルとかで 「歩道 切り下げ工事」で検索したほうがイメージしやすい。

車が乗っても大丈夫なような強度にやり替える。

 

これがまた高いんだわ。

 

安くて80万とか?

国道沿いのなんかすごいところをやると500万とかかかる。

 

でもさ、これやらないで「おかしくなったんで直せよ」って言われたりとかすると下手したら工事ちょっと待てとか金以上に面倒なことになったりして……

 

石綿建材の除去

 

なんでですかねえ。昨今石綿への法律まわりが超強化されてましてねえ。

・行政機関に解体する建物の石綿使用状況を報告、ネットで登録する

・その登録を見て行政は抜き打ちで現場の確認をしに来ることができる

・隔離養生して撤去する建材の増加

 

とまあ、このままいくと石綿の建材が無くなる(今は石綿を使用した建材を使わなくなった年代との境目を解体する物件がメイン)んかな?とおもったが、どうもそういうところとそういう業者が癒ちゃ……まあ確証がないことを吹きまわるものではないな。

 

まあ除去しないと周辺に健康被害がでるような建材は除去しますよ、って話。

石綿はそれ専用で記事にする予定。

 

 

建物本体の解体

 

建物本体といっても

・木造(一軒家)

・コンクリート造(マンション)

・鉄骨造(最近のホテル、高層ビル、工場)

・鉄筋鉄骨コンクリート造(地下を深く作ったり、頑丈に作る必要がある建物)

とかいう建物の構造、

 

コンクリート造だと

・ラーメン構造(柱、梁といったものを組み合わせてある構造)

 壁は内装材で仕切り壁を作ってる

・壁構造(壁そのものが建物の構造の一種になっているもの)

みたいな作り方の種別、

 

実際解体する方法も

・階上解体(解体する重機を建物の上に乗せる)

・地上解体(重機は地上に居て、長いアーム・ブームで解体する)

・吊り切り解体(クレーンで吊り、切り離しながらクレーンで降ろす)

みたいなのがあって、

 

こう、簡単に言うとマニュアル化できないんですな。

建物によって何もかもが違うから。

 

10階建てで~、ホテルです~

じゃあこの方法で全部やれるな!!

……とはならない。

 

これが解体業界の面白いところであり、危ないところである

 

 

これも別で記事にする予定だが、

竣工図とかその建物の設計図を見ても、その通りになっていないことが多いため

そこそこ苦労する。

 

ただぶっ壊してるだけじゃないんですよね、実は。

 

ほんとうに大きく分けるとこんな感じだが、

細かいところでは車の手配とか作業する人とか近隣の方とかすごいいろいろ入ってくる。

 

なんにしろ、各工程ですごくいろいろあるため、個別の記事(書く日がくれば)をお楽しみ?に。